マルチスレッド¶
OpenSiv3D for Web では、emscripten の pthread サポートを使ったマルチスレッド対応版を試験的に提供しています。
通常版の代わりにマルチスレッド対応版を使用する事で、AsyncTask
を使った非同期処理など、通常版では使えない機能を使用することができるようになります。
サーバ側の設定
OpenSiv3D for Web でビルドした WebGL アプリでマルチスレッドを使うためには、アセットを配信するサーバ側の設定が必要です。 以下のリンクを参考にして、サーバ側の設定を行なってください。 なお、以下の内容に関しては、OpenSiv3D for Web のサポート外となります。
1. アプリ動作システム要件¶
OpenSiv3D v0.6.6 Web マルチスレッド対応版を使って開発されたアプリケーションを実行するのに必要な環境です。ゲームやアプリを配布するときの説明書に記載すると良いでしょう。
OS | Windows 7 SP1 (64-bit) / Windows 8.1 (64-bit) / Windows 10 (64-bit) / macOS Monterey 以降 / Ubuntu 20.04 LTS / Ubuntu 22.04 LTS |
CPU | Intel または AMD 製の CPU |
映像出力 | モニタなど、何らかの映像出力装置があること |
音声出力 | 何らかの音声出力装置があること |
ブラウザ |
|
2. Visual Studio のセットアップ方法¶
2.1 OpenSiv3D for Web マルチスレッド対応版のダウンロード¶
GitHub Releases から、OpenSiv3D-Installer-wasm-mt.exe
をダウンロードし、実行します。
2.2 ビルドオプションの追加¶
Visual Studio で開いたプロジェクト上で、プロジェクトオプションを開き、コンパイラオプションとリンカオプションに -pthread
を追加します。
3. Visual Studio Code のセットアップ方法¶
3.1 OpenSiv3D for Web マルチスレッド対応版のダウンロード¶
GitHub Releases から、OpenSiv3D-wasm-mt.tgz
をダウンロードし、適切なフォルダに展開します。
展開して出てきたフォルダ Package
以下のフォルダ全てを、フォルダ OpenSiv3D
にコピーして上書きします。
3.2 ビルドオプションの追加¶
.vscode/Compile.rsp
, .vscode/Link.rsp
の両方に -pthread
を追加します。